山月記

『山月記』は李景亮・作の説話『人虎伝』を下敷きとした中島敦の小説。中島にとってのデビュー作。

ATRI編集部ATRI編集部2023/06/03
紹介獣化トラ中島敦小説

 唐代、若くして科挙試験に合格した李徴は、詩人として名声を得ようと官吏を辞したが、生活に困窮し結局地方の下級官吏に再就職。しかし程なく発狂し行方不明となる。
 翌年、李徴の旧友である袁傪は旅の途中で虎に襲われかけるが、虎は何故か袁傪を見て襲うのをやめ茂みに隠れてしまう。その虎は、李徴の変わり果てた姿だった。
 獣の姿になってしまった人間の心情が細やかに描かれている。
 日本において、高校の国語の教科書の題材として度々採用されており、中島の作品の中でも特に知名度は高い。

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山月記・李陵 中島敦 名作選 (角川つばさ文庫)

山月記・李陵 中島敦 名作選 (角川つばさ文庫)

草むらの中から突然あらわれた、一頭の虎。
なんと、人間の言葉を話しだした!
その正体は、驚きの人物で……。
「彼」は、なぜ虎になってしまったのか!?(「山月記」)
文豪・中島 敦の、教科書にものっている名作を、分かりやすい言葉に改めて、2作収録。
一度は読んでおきたい日本の名作が、角川つばさ文庫に登場です! 【小学上級から ★★★】

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エンターテインメントとしての獣化を研究する編集部。 作品紹介、サイトの運営を担当。

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