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エッセイ『特別な普通』「実質」

2023/06/10


 「エッセイ」は実質、「変身」かもしれない。

 オタクのよくする言い回しとして「実質○○じゃん!」というものがあります。

 実際には別にそうではないものの、そこから色々と勝手に連想して、外堀を埋めて、想像を膨らませて、「実質」それに持ち込むストロングスタイルです。

 あくまで私個人の印象ですが、実際には有料であるにも関わらず、その払っている額以上の価値をコンテンツに見出しているときの「実質無料」などという言い方が特に多く普及しているかもしれません。

 そしてそういったことは、「変身」や「獣化」が好きだと、「実質TF(※)じゃん!」という場面に度々遭遇します。

 (※ここで言う「TF」は「Transformation(変身)」「TransFur(獣化)」の略称としてのTFを指します)

 実際には変身ではなく、どちらかといえば「変化の過程」であったり、「物事の移り変わり」であったりするものに対して、広く「変身」と捉えている、というものです。

 「変身」が好きだと、日常の些細なことに「変身」を見出してしまいがちです。

 「着ぐるみを着ること」などは特にその典型かもしれません。狭義の「変身」には当てはまりませんが、着用前と着用後で全く違う姿になっているわけですから、これは「変身」に他なりません。

 一般には「化粧」であったり、あるいは「イメチェン」でも用いられることは多いのではないでしょうか。

 もう少しマニアックな例を考えてみましょう。「真新しい鉛筆を削る」というのも、実際に「身を変じる」わけですから、割と直接的に分かりやすく「実質変身」である、と言い張るのに分かりやすい例だと思っています。

 曖昧な概念や、そもそも「何も変化していないもの」ではどうでしょうか。「季節の移り変わり」「温度差」「長調から短調への転調」「関係ないものを二つ並べただけの写真」「相関図の矢印」。

 何がどう「変身」を見出しているか、お分かりいただけるでしょうか。些細な変化は勿論、そこに発生していないものにもついつい変化の過程を見出して想像してしまい、「実質」を結びつけてしまう、面倒な性分だなと我ながら思ってしまいます。

 この文章だって、「私の考え」が「文章というデジタルデータ」になっているんですから、実質変身と言っても過言ではないわけですね。……過言かもしれない。

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この記事を書いた人

宮尾武利

ATRIダイレクター。獣化作家。

「獣化がまだ好きではない人に獣化を好きになってもらうため、獣化を好きな人にもっと獣化を好きになってもらうため」をモットーに、獣化について様々なアプローチを試みている。

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